研究課題/領域番号 |
07670243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
樋口 京一 京都大学, 胸部疾患研究所, 講師 (20173156)
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研究分担者 |
細川 昌則 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (00127135)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 遺伝子治療 / アミロイドーシス / アデノウイルス / マウス / CAG プロモーター / AApoAII / apoA-II / アミロイド線維形成 |
研究概要 |
これまで効果的な治療法を存在しなかったアミロイドーシスに対する遺伝子治療法の開発を目指して、マウス老化アミロイドーシスを用いて2年間で以下のような基礎的研究を行った。 1. AApoAIIアミロイドの遺伝形式の決定:アミロイドーシスを引き起こすApoa2^C遺伝子とwild typeのApoa2^bをヘテロに持つコンジェニックマウス(R1. P1-Apoa2^<b/c>)ではアミロイドーシス発症が著しく遅延、軽減し、遺伝子治療の可能性を示した。2. apoA-II組み替えウイルスの発現を検定するためのマウス肝細胞の培養系の確立:Apoa2^Cコンジェニックマウス(R1. P1-Apoa2^C)の肝細胞の初代培養系を確立した。3.遺伝子治療効果の評価システムの開発:アミロイドーシス発症にはマウスでも8-12ヶ月という長期間が必要であった。アミロイド線維核をR1. P1-Apoa2^Cマウスに血中投与すると、1ヶ月でアミロイドーシスを発症できることを明らかにし、短期間での遺伝子治療法の評価が可能になった。4.wild type apoA-II組換えアデノウイルスの作成:アデノウイルスは広範囲な細胞に感染し遺伝子を効率よく発現させることが可能である。アデノウイルスペクターを用いて、wild type apoA-II遺伝子発現によるアミロイドーシス発症の抑制を試みた。組み替えウイルス作成用のコスミドカセット等は東京大学医科学研究所の斎藤泉氏より供与を受けた。ヒトアデノウイルス5型(Ad5)のほぼ全長を含むコスミドカセット(pAdexlCAwt)にwild type apoA-II遺伝子をサブクローニングした。COS-TPC法によりコスミドと親ウイルスDNA-TPCを293細胞にトランスフェクトし、相同組み換えを起こした組み換えウイルス中から目的のapoA-II発現ウイルスを得た。
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