研究概要 |
本研究の目的は、申請者が自作・維持する可移植性甲状腺がん細胞株および発がんモデルを用いretおよびtrkがん原遺伝子の再配列を重点的に、同時にras,p53がん関連遺伝子を検討することである。 平成7年度は、retがん遺伝子の再配列を重点的に検索するため、ヒトと高い相同性がみられるkinase domainを標的にRT-PCR法を用い約200bpの遺伝子増幅を行いラットret遺伝子配列を決定した。この配列を基にfusion pointと思われる5'方向への延長増幅をこころみ他の遺伝子との再配列を検索中である。また、代表的がん関連遺伝子としてのrasおよびp53の遺伝子変化は9例の可移植性がん細胞株に8例活性化が観察された。後者のrasおよびp53の遺伝子変化については、論文として報告した。
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