研究課題/領域番号 |
07670273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藤田 紘一郎 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (90053107)
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研究分担者 |
月舘 説子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40121256)
赤尾 信明 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (00126559)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | Th1 / Th2 / Brugia pahangi / Plasmodium berghei / IL-4 / I-L5 / IgE |
研究概要 |
寄生虫感染のうちマラリアなどの原虫感染は宿主にTh1優位の、フィラリアなどの蠕虫はTh2優位の反応を示すことが知られている。そして、Th1、Th2サブセットの活性化のバランスによって感染感受性が規定されていると考えられている。本研究はこれらの事実関係を基にTh1、Th2活性化機構をIL-4、L-5を中心としたサイトカインおよびそのレセプターの発現増強、それが寄生虫感染の感染感受性や好酸球の分化、高IgE血症へと導かれる機序について研究を行った。 昨年度は、マラリアPlasmodium berghei ANKA strainのみを感染したマウスは脳マラリア症状を示したが、X線照射フィラリアBrugia pahangi感染幼虫を感染後マラリアを感染させたマウスではTh2依存の反応を示し、マラリアに対して抵抗性を示すこと、つまり脳マラリアへの感受性がフィラリア感染によって抑制的に調整されたことを明らかにした。 本年度は、マラリアのみを感染したマウスの死亡原因を究明するため、両群マウスの脳組織を光顕的、電顕的、免疫組織的に比較した。マラリアのみを感染した群では脳の毛細血管にマラリアに感染した赤血球が血管壁に付着しているのが光顕、電顕共に観察された。また、接着因子ICAM-1の発現も観察された。この結果、マラリアのみを感染したマウスはTh1が活性化され脳毛細血管壁に接着因子ICAM-1を発現し感染赤血球が多数付着していたが、フィラリア・マラリア感染マウスではTh2反応が活性化しICAM-1の発現はみられず、脳毛細血管内に感染血球もみられないことがわかった。
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