• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

黒色真菌の核相と核型

研究課題

研究課題/領域番号 07670300
研究種目

基盤研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

竹尾 漢治  千葉大学, 真核微生物研究センター, 教授 (10027097)

研究分担者 西村 和子  千葉大学, 真核微生物研究センター, 教授 (00114314)
田中 玲子  千葉大学, 真核微生物研究センター, 助手 (60143319)
キーワード多形性黒色酵母 / Exophiala dermatitidis / DNA / 蛍光染色 / 定量測光 / 核相 / Cryptococcus neoformans / 細胞周期
研究概要

酵母、菌糸、アネライド型分生子等を作る多形性黒色酵母Exophiala dermatitidisについて種々の培養法により無性世代の様々な形態を得た。これらの生長形態を観察し、分生子として通常のものに加えてフィアライド型で小形のものが存在する事を見いだした。その小形フィアライド分生子及びそれを作る細胞を走査型電子顕微鏡で検鏡し、90%以上の分生子が片側に突起を持っていることを見いだした。この事実は典型的フィアライドでは無いことを強く示唆する。E.dermatitidisの酵母及び菌糸細胞の核DNAの選択的、定量的な蛍光染色、及びその定量測光を行い、以下の結果を得た。大多数の測定菌株ではDNAはほぼ一定値を取ったが、少数の菌株はこの値より明らかに少なく、また一部の菌株では明らかに多かった。現在、これらの菌株の核相プロイディーが異なるかどうかを研究している。また小分生子はその細胞が酵母や通常の分生子と明らかに体積を小さくすることから、核相を異にする可能性があるので、その核DNA量の測定を行った。しかし、胞子(分生子)の堅い細胞壁による難透過性から安定な値が得られていず、今後の課題である。
また本研究に関連して、Cryptococcus neoformansの核DNA量の定量的研究を行い、細胞周期制御について調べた。子嚢菌酵母Saccharomyces cerevisiaeと異なり、細胞周期の制御は一点に集中せず、DNA合成開始、出芽、核分裂がそれぞれ独立に制御されていることがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] R.Tanaka,K.Takeo et al: "Determination of ploidy in Cryptococcus neoformans by flow cytometry." J. Med. Yet. Mycol.34. 299-301 (1996)

  • [文献書誌] R.Tanaka,K.Takeo et al: "Serotype A-D strains of Cryptococcus neoformans are diploid." Proc. Asian Intl. Mycol. Cong. '96, Japan. 78- (1996)

  • [文献書誌] S.Yoshida,K.Takeo et al: "A new type of growth exhibited by Trimmatostroma abietis." Antonie van Leeuwenhoek. 69. 211-215 (1996)

  • [文献書誌] M.J.Figueras,K.Takeo et al: "Stationary phase development of Trimmatostroma abietis." Antonie van Leeuwenhoek. 69. 217-222 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi