• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

パラミクソウイルスを用いたウイルスベクター開発の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670357
研究種目

基盤研究(C)

研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

竹内 薫  国立予防衛生研究所, ウイルス製剤部, 主任研究員 (00192162)

研究分担者 菱山 美智子  国立予防衛生研究所, ウイルス製剤部, 主任研究員 (20228729)
キーワードパラミクソウイルス / ムンプスウイルス / RNAレプリコン
研究概要

パラミクソウイルスに外来性遺伝子を組み込む場合、増殖に必須でない遺伝子があればその遺伝子を除去し代わりに目的の遺伝子に置き換えることができる。ムンプスウイルスや近縁のSV5ウイルスには他のパラミクソウイルスにはない小さなSH遺伝子が存在するが増殖に必須かどうかは不明であった。またムンプスウイルスの場合にはSHタンパク質が合成されているかどうかさえ不明であった。我々は予想されるSHタンパク質のアミノ酸配列からいくつかのオリゴペプチドを合成し、これらに対する抗血清を作製した。ムンプスウイルス感染細胞を[3H]ロイシンで標識し、1%SDSを用いて可溶化しTX-100を含むバッファーで希釈した後、抗血清を用いて免疫沈降を行い、低分子用のアクリルアミドゲルで電気泳動を行ったところSHタンパク質を検出することができた。これはムンプスウイルスにおいては初めての知見である。また生化学的な解析によりSHタンパク質は膜タンパク質であることが判明した。次にいろいろなムンプスウイルス株のSHタンパク質について調べたところ、Enders株ではSHタンパク質が合成されていないことがわかった。Enders株は他のムンプスウイルスと同様に増殖することができるので、SHタンパク質は必ずしも増殖には必要でないことになる。ムンプスウイルスベクターができた場合、SH遺伝子を目的の遺伝子と置き換えるのが適当かもしれない。現在ムンプスウイルスベクターを作製するのに必要な完全長cDNAをRT-PCR方を用いシークエンスを確認しながら構築しているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kaoru Takeuchi: "The mumps virus SH protein is a membrane protein and not essential for virus growth" Virology. 255. 156-162 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi