• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

インターロイキン2受容体γ鎖欠損マウスの解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670362
研究機関東北大学

研究代表者

浅尾 裕信  東北大学, 医学部, 助手 (80250744)

キーワードチロシンキナーゼ / IL-2受容体 / サイトカイン受容体共通γ鎖 / 細胞内シグナル伝達
研究概要

本研究では、IL-2受容体から誘導される細胞内情報伝達のカスケードを明らかにするために、機能的なIL-2受容体の必須なサブユニットβ鎖とγ鎖に会合するLckチロシンキナーゼ、Sykチロシンキナーゼ、Jak1、Jak3チロシンキナーゼ等の下流に位置するシグナル伝達分子の同定を行った。先ず、IL-2刺激後速やかにチロシンリン酸化される蛋白分子(pp64,pp70,pp74,pp90,pp110)を同定した。次に、これら分子を抗チロシンリン酸化抗体に免疫沈降し、二次元電気泳動ゲルにて精製し、その部分アミノ酸配列を決定した。アミノ酸配列を基にpp110のcDNAをクローニングした。その結果、pp110はHGFによってチロシンリン酸化される分子として同定された分子(Hrs)と同一であることが分かった。Hrs/pp110はZink finger ドメインを有しているが、その機能に関してはまだ不明である。本研究から、IL-2とHGFという異なった増殖因子の刺激によってHrs/pp110のチロシンリン酸化が生じることが分かった。Hrs/pp110の発現は種々の細胞株ならびに組織にみられた。Hrs/pp110チロシンリン酸化はIL-2刺激後5分以内にみられ、IL-2による細胞増殖刺激とよく相関した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sugamura, K.: "The common γ chain for multiple cytokine receptors." Adv. Immunol.59. 225-277 (1995)

  • [文献書誌] Sugamura, K.: "The interleukin 2 receptor γ chain : its role in the multiple cytokine receptor complexes and T cell development in XSCID." Annu. Rev. Immunol.14. 179-205 (1995)

  • [文献書誌] Ohbo, K.: "Demonstration of a crosstalk between IL-2 and IL-5 in phosphorylation of IL-2 and Il-5 receptor β chain." Inter. Immunol.(in press.).

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi