研究課題/領域番号 |
07670414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
山田 裕一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70158228)
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研究分担者 |
井海 江利子 金沢医科大学, 医学部, 助手 (10278111)
本多 隆文 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60097441)
石崎 昌夫 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (10184516)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | cytochrome P450-2E1 / genotype / Japanese / alcohol / blood pressure / serum uric acid |
研究概要 |
36歳から61歳までの一般日本人健常男性367人で、白血球DNAより得たcytochrome P450 2E1(CYP2E1)遺伝子について、Hayashi et al.の方法により、制限酵素Pst1、Rsa1による断片長多形によりc1とc2遺伝子の型同定を行い、そのCYP2E1の遺伝子型と飲酒による健康影響、すなわち血圧、血清肝、膵由来酵素、血清脂質、血糖の上昇との関係を検討した。 この対象集団では、c1/c1が204人(55%)、c1/c2が146人(40%)でc2/c2が17人(5%)であり、従来の報告と一致するとともに、対立遺伝子の集団内分布の理論値であるHardey-Weinberg平衡式にも一致した。c1/c1、c1/c2、c2/c2の者での平均飲酒量は純エタノールで1週あたりそれぞれ218g、257g、211gと3群間に有意差は見られなかった。対象者全体で飲酒量と血圧値に有意の正相関が見られるとともに、1週200g以上の飲酒者では、c2/c2型の者の血圧値が他の遺伝子型に比べて有意に高値であった。また、血清尿酸値は飲酒量と直接相関しなかったが、やはりc2/c2型の飲酒者で有意の高値を示した。 さらに大規模な研究で確認の必要があるが、以上の所見からCYP2E1のc2/c2遺伝子型をもつ者では、飲酒による血圧や血清尿酸上昇などの健康影響に感受性が高い可能性が示唆された。
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