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1996 年度 研究成果報告書概要

地域における産婦のマタニティ・ブルーとうつ状態の背景要因とケアに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670422
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関山形大学

研究代表者

森岡 由起子  山形大学, 医学部, 助教授 (70113983)

研究分担者 千葉 ヒロ子  山形大学, 医学部, 教授 (50123310)
生地 新  山形大学, 医学部, 講師 (20185177)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード地域 / 産婦 / マタニティー・ブルーズ / うつ状態 / 性格 / 養育環境 / 精神保健 / 出産
研究概要

大学病院と山形市内の一般市中病院において、妊婦中の女性を対象に前向きの調査を行い、産後のうつ状態の頻度、産後のうつ状態の背景要因を検討した。その結果、以下の知見を得た。
1.大学病院の産婦(N=111)では、産後1週で7.2%、1ヶ月で9.9%の者がSteinの自己質問表でうつ状態と判定された。市中病院の産婦(N=116)では、同じ判定基準で産後1週で25.9%、1ヶ月で25%がうつ状態と判定された。
2.大学病院の産婦で、産後にうつ状態と判定された者は、妊娠中からSTAIの状態不安得点、SDSの得点が高く、不安感・抑うつ感が高い傾向があったことが明らかになった。そして、産後にその高得点が維持されるか上昇していた。うつ状態にならなかった産婦は、産後に不安感も抑うつ感も下がることが示された。
3.背景要因の解析結果から、「初産婦であること」「新生児に何らかの障害があること」「産婦が抑うつ的で不安になりやすく未熟な性格傾向があること」「家族の支援が乏しいこと」「自分の親の養育態度がケアが少ないか過干渉と感じていること」などの要因があると、産後にうつ状態になりやすいことが示された。
これらの結果から、産後の母子の精神保健対策において、妊娠中かの精神状態を把握しておくことや、産後、自宅に戻ってから家事や育児についての具体的な指導や支援を与えることが重要であると考えられた。

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公開日: 1999-03-09  

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