研究概要 |
本研究の第2年度である平成8年の研究では以下の結果と研究の進展を得た. (1)健康実態調査:兵庫県津名郡五色町(淡路島)に在住する小学校5年生と中学校2年生の全児童・生徒を対象とし、昭和59年から毎年実施されている児童・生徒の健康実態調査を平成8年度も実施し、Follow-upを継続した. (2)IC(集積回路)カードと大型コンピュータシステムの連携による児童・生徒の健康診断成績の個人別追跡システムを確立した。 (3)健康教育プログラム作成のための基礎資料として欧米の健康教育プログラムを入手し、その戦力(Strategy),内容,評価法などを比較分析した。今年度は特に南オーストラリアの健康教育プログラムを中心に検討した。 (4)健康教育のカリキュラム,教材作成:各年齢層の発達段階に応じた教科プログラム試案を作成し,それに基づいて小学校および中学校用のワークブック(「健康教育学習ノート」)を作成した.また,小学校用ワークブックについては「教師のための指導の手引き」を作成した. (5)健康教育の実施にあたっての研究会開催:五色町健康福祉課担当者,医師会,校長,担当教諭,養護教諭,校医と打ち合わせを行い,健康教育担当者の連携をはかるとともに,「健康教育学習ノート」,「教師のための指導の手引き」を資料として健康教育実施のための研究会を開催した.
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