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1997 年度 実績報告書

京都府北部一般地域住民におけるアポE並びにビタミンD受容体の分子疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670449
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

水野 敏樹  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (30264782)

研究分担者 橋本 保  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (00237942)
中島 健二  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00237265)
キーワード老年期痴呆 / アポリポ蛋白E / 分子疫学
研究概要

従来ApoE遺伝子型の判別にはPCR-RFLP法が汎用されてきた。しかしRFLP法でε4/3のheteroを認識する場合に判別に苦慮することがあり、PCR後に塩基配列解析を行った場合も遺伝子多型を決定する部位のhomoまたはheteroの判別がしにくかった。この判別を容易にするため新たにε4、ε2検出用のprimerを作成してPCRを行い、その後RFLP法および塩基配列解析を行った。その結果従来汎用されているPCRprimerでは塩基配列解析でheteroの場合、peakが1対1とならなかったが、新たなPCRprimerを用いるとpeakは1対1となり、RFLPでもbandは均一化した。従って従来のPCRprimerよりも正確にε4/3などのheteroの判別が可能となった。
この新しいPCRprimerを用いて京都府北部久美浜町における一般地域住民でのアポリポ蛋白E4(ApoE4)の再検討を行った。対象は一般地域住民198名、地域の特別養護老人ホーム21名、計219名(血管性痴呆14名、アルツハイマー型痴呆(SDAT)22名、痴呆を認めなかった者(正常者)183名)である。ApoE2/2 2/3 3/3 2/4 3/4 4/4の頻度は正常者群で1.1,5.5,75.4,1.1,16.4,0.5%,SDAT群で0,0,77.2,4.5,18.2,0%で、ε4対立遺伝子の出現頻度は正常者群で9.3%、SDAT群で11.4%であった。SDAT群でApoE4の頻度が正常者群に比べてやや高い傾向を認めたが、統計学的に有意ではなかった。正常者群でのApoEε4の出現頻度は本邦のこれまでの報告よりやや高いが、地域による明らかな頻度差とはいえなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Mizuno et, al.: "Apolipoprotein E polymorphism in a local area of Kyoto prefecture in Japan" Neurobiology of aging. 17. S124 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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