研究課題/領域番号 |
07670455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
清水 英佑 東京慈恵会医科大学, 環境保健医学教室, 教授 (80056879)
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研究分担者 |
中川 正祥 鉄道総合技術研究所, 主幹
渡辺 裕三 東京慈恵会医科大学, 歯科学, 助手 (60231007)
鈴木 勇司 東京慈恵会医科大学, 環境保健医学教室, 講師 (30163017)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 磁場 / アニリン脱水素酵素 / ストレス反応 / フリーラジカル / 7,12-ジメチルベンズアントラセン / メタロチオネイン / CHL細胞 / 小核試験 |
研究概要 |
磁場・電磁場の生体影響を検討する目的で動物、培養細胞を用いて2年間研究を行い次の結果を得た。 1.4.7Tの高静磁場にマウスを全身曝露した時、体重、摂飼量、摂水量の有意な減少が認められた。また、血液生化学的検査で血液尿素窒素およびグルコース値の有意な上昇が認められた。これらは脱水だけでなくストレス反応としても考えられる。 2.肝臓の酵素活性のうちアニリン脱水素酵素について3.0および4.7テスラにマウスを全身曝露後の影響を見たところ、24時間曝露後、有意な上昇が認められた。 3.7,12-ジメチルベンズアントラセンと高磁場との複合曝露による酵素活性を検討したが磁場曝露による影響は認められなかった。 4.フリーラジカル産生への磁場の影響を見るため、マウスを3.0および4.7T全身曝露したところ4.7テスラの時、肝で有意な上昇を認めた。さらに四塩化炭素と磁場曝露によるフリーラジカルへの影響を検討したところ、単独投与群より複合曝露の方が著明な増強を認めた。このことが高静磁場曝露が四塩化炭素の肝毒性を増強することが示唆された。 5.高磁場曝露がメタロチオネイン産生に対しても増強作用を示すことが認められた。 6.哺乳類培養細胞(CHL細胞)に対する高静磁場の染色体異常誘発作用を小核を指標に、抗がん剤(MMC)用いて検討したところ、MMC単独曝露群に比較し、小核の誘発を抑制した。 7.ショウジョウバエ翅毛スポットテストで低周波電磁場曝露および高静磁場ともに変異原性修飾作用効果を示した。
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