研究課題/領域番号 |
07670465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
圓藤 陽子 関西医科大学, 医学部, 講師 (50193438)
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研究分担者 |
小川 康恭 慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (60167319)
河野 比良夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (30148522)
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キーワード | DNA損傷 / RNR3 / 酵母 / サプレッサー |
研究概要 |
化学発癌では、細胞がイニシエーションを受けてからいくつかの段階を経て癌化すると考えられており、DNA損傷が修復の段階で点突然変異や染色体切断をおこし、そのイニシエーションとなると考えられている。平成8年度においては、申請者らは(1)DNA損傷応答遺伝子であるリボヌクレオチドレダクターゼ遺伝子(RNR3)の誘導及びその誘導発現機構、および(2)培養神経細胞におけるDNA損傷の機序、について検討した。RNR3のプロモーター遺伝子(720bp)をエキソヌクレアーゼIIIにより5′側から削除することによって得られた様々の大きさのフラグメントをシャトルベクターYEp353のlacZ遺伝子に結合してミュータントプラスミドを作製した。このプラスミドを酵母JE1003.1E株に導入し、1μM4-ニトロキノリンオキシド(4NQO)を4時間曝露して、RNR3遺伝子の発現に及ぼす5'側削除の影響をβ-ガラクトシダーゼ活性で測定した。β-ガラクトシダーゼ活性値の変化から、-221と-186の間に強力なサプレッサーがあると考えられた。この塩基配列に酵母の核蛋白が結合するか否かをゲルシフトアッセイしたところ、DNA損傷のないコントロールではDNA一蛋白結合物が検出されたが、4NQO曝露によりDNA損傷のおこっているものでは結合は消えており検出されなかったことから、RNR3は、この塩基配列が特異的な結合蛋白因子と相互作用することによって誘導調節されることが明らかになった。これらの結果については、Biochemical and Biophysical Research Communications(222:280-286,1996)に発表した。 延在次の段階として、ヒト細胞におけるDNA損傷応答遺伝子について実験を実施中である。また、培養神経細胞におけるDNAの断片化についても、現在実験中である。
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