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1996 年度 実績報告書

女性のアルコール代謝と性ホルモンの変動

研究課題

研究課題/領域番号 07670487
研究機関三重大学

研究代表者

福永 龍繁  三重大学, 医学部, 教授 (70156800)

研究分担者 山本 秀孝  三重大学, 医学部, 助手 (90158296)
種子島 章男  三重大学, 医学部, 講師 (70283520)
キーワードAlcohol / Acetaldehyde / Polymorphism / Alcohol dehydrogenase / Aldehyde dehydrogenase / Gender difference / Estrogen / Testosterone
研究概要

女性におけるアルコール代謝は,男性と異なり月経周期の影響を受けること,そして女性は,男性よりアルコール依存症や臓器障害に陥りやすいことが知られている.健康な日本人女性(年齢19〜28歳)11名を募り,充分な説明の後,同意書を得,のベ22回の飲酒実験を行った.
アルコール用量は体重kg当たり0.1gとし,午前9時空腹時に純水アルコールを16%(v/v)に調整し経口的に投与し,飲酒前と飲酒開始後30分,1時間及び2時間に採血,同時に呼気も採取し,アルコール及びアセトアルデヒド濃度を測定した.また,血漿中の性ホルモンをRIA法により測定,代謝酵素であるアルコール脱水素酵素(ADH2)及びアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の遺伝子型を白血球から抽出したDNAよりPCR法を用いて検出した.各被験者とも14日間の間隔をおいて2回飲酒実験を行い,月経周期の排卵前期及び黄体期に実験を行えるように配慮した.これらをCaucasian(フィンランド人)のデータと比較,解析した.
飲酒後のアセトアルデヒド濃度は,ALDH2の遺伝子型の影響を強く受け,ALDH2*1/*1型(4名)において0〜2μM,ALDH2*2/*1型(4名)において10μM前後,ALDH2*2/*2型(3名)において20〜50μMを呈し,ADH2の遺伝子型による有意な差異はなかった.血漿中の性ホルモンとの関係について,エストロゲンと血中アセトアルデヒド濃度との間に相関が得られ,エストロゲンの高い時期にアセトアルデヒドが高値を示すことが明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Eriksson,C.J.P.et al.: "Estrogen-related acetaldehyde elevation in women during alcohol intoxication." Alcohol.Clin.Exp.Res.20・7. 1192-1195 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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