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1996 年度 実績報告書

抗DNA抗体産生誘導蛋白質Nucleobindinの認識するDNA塩基配列の決定

研究課題

研究課題/領域番号 07670528
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

窪田 哲朗  東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (90205138)

キーワードヌクレオバインディン(nucleobindin) / 抗DNA抗体 / DNA結合性蛋白質 / 自己免疫
研究概要

Nucleobindinの生理活性および性質に関して以下のような進展がみられた。
1.自己免疫疾患の遺伝的素因のない正常の動物であるBALB/cマウスに、組み換え(r)Nucを投与することにより、抗DNA抗体産生をはじめとする自己抗体の産生が誘導された。
2.全身性エリテマトーデスの動物モデルであるMRL/lpr、C3H/gld、雄BXSBなどのマウスのリンパ組織において、nucleobindin mRNAの発現の亢進していることが観察された。
3.ループスモデルマウスにおけるnucleobindinの産生亢進は、抗Nucペプチド抗体を用いた免疫組織化学的検討により、蛋白質のレベルでも確認できた。
4.ヒト悪性リンパ腫細胞株Molt4の核抽出液より、抗ヒトNucモノクローナル抗体を用いて、天然のnucleobindinを免疫沈降させることに成功した。
5.中央に26個のランダムな塩基配列を含むオリゴヌクレオチドを合成し、ヒトrNucとの結合性を検討し、親和性の強いものを選んでその塩基配列を調べた。その結果、Nucと結合しないヌクレオチドと比較して、有意に高頻度に認められるいくつかのモチーフがみつかった。たとえばその内の CCACCACAATA というモチーフや GTGTGGA というモチーフはIL-2遺伝子の上流域にも存在することが判明した。今後Nucが種々の遺伝子の発現調節にどのように関わっているのか、機能的な面の研究を進める必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kanai,Y.et al.: "Induction of autoantibodies in normal mice by injection of nucleobindin and natural occurrence of antibodies in autoimmune MRL/lpr/lpr mice" Immunology Letters. 45. 35-42 (1995)

  • [文献書誌] Iizuka,H.et al.: "Enhanced expression of nucleobindin in lymphatic organs of lupus-prone mice" Lupus. (印刷中).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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