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1995 年度 実績報告書

抗カルジオリピン抗体の病因性の研究:トロンボモジュソンに対する反応について

研究課題

研究課題/領域番号 07670541
研究種目

一般研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

小林 茂人  順天堂大学, 医学部, 講師 (40186739)

キーワード抗カルジオリンピン抗体 / トロンボモジュリン / モノクロナール抗体 / トロンビン / プロティンC / 血栓症
研究概要

平成7年度の研究結果
1)NZB/W 71の脾臓と骨髄腫との細胞融合を行い、カルジオリピン(CL)によってスクリーニングし、3回以上のsubcloningによって18クローンのマウス・モノクロナール抗カルジオリンピン抗体(MoACA)を得た。こののうち、5クローンがトロンボモジュリン(TM)に反応した。
2)TM、CL、IgMの吸収試験によって、TM、CLで吸収され、IgMでは吸収されなかったことから、特異的反応であることが証明された。
3)これらのモノクロナール抗カルジオリンピン抗体(MoACA)はDNA Histone,IgG-Fcなどとpolyractivityを示した。
MoACAのTMに対する反応は先にトロンビンをTMに反応させることによって消失した。このことから、MoACAはTMのトロンビン結合部位に反応させることが示唆された。
5)TMのトロンビンの結合部位であるepidermal growth factor (EGF) domain 5 (EGF5)の19のアミノ酸よりなる合成ペプチドを抗原にしたELISAにて濃度依存性にMoACAが反応した。
以上のことから
1)マウス・モノクロナール抗カルジオリンピン抗体(MoACA)の一部はpolyreactivityを示し、TMに反応することが分かった。
2)MoACAのTM反応部位はトロンビン のTM結合部位であり、このために、トロンビンはTMに結合できず、トロンビンの凝固活性が温存されて、血栓症が引き起こされることが推定された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Haruta, S. Kobayashi, M. Tanaka, et al.: "Monoclonal anticardiolipin antibodies from NZB/W F_1 mouse react against thrombomodulin" Arthritis Rheum. 37. S173 (1994)

  • [文献書誌] S. Kobayashi, K. Haruta, Y. Takano, et al.: "Role of anti-thrombomodulin auto antibodies in Scleroderma" Arthritis Rheum. 38. S254 (1995)

  • [文献書誌] W. H. Schmitt, E. Csermok, S. Kobayashi, et al: "Churg-Strau, β-Syndrome (CSS) : evidence of endothelial cell damage in the absence of anti-end othelial-cell-antibodies (AECA)" Lupus. 4. 57 (1995)

  • [文献書誌] J. T. Lie, S. Kobayashi, Y. Tokano et al.: "Systemic and cerebral vasculitis coexisting with dessemimated coagulopathy in systemic Lupus erythenatosus associated with antiphosphobipie syndro." J. Pheumatol. 22. 2173-2176 (1995)

  • [文献書誌] 小林茂人,春田和彦,大柳むつ子,他: "モノクロナール抗カルジオソピン抗体のトロンボモジュリンに対する反応性の検索" 厚生省特定疾患、難治性血管炎調査研究班、1994年度研究報告書. 74-77 (1995)

  • [文献書誌] 小林茂人,坂東秀明、橋本博史: "抗リン脂質抗体症候群の診断" Modern Physician. 15. 1569-1572 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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