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1995 年度 実績報告書

自己免疫疾患の病因としてのヒト内右性レトロウイルスの役割

研究課題

研究課題/領域番号 07670542
研究種目

一般研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

菱川 隆史  順天堂大学, 医学部, 助手 (60189785)

研究分担者 橋本 博史  順天堂大学, 医学部, 教授 (60053120)
高崎 芳成  順天堂大学, 医学部, 助教授 (80154772)
関川 巌  順天堂大学, 医学部, 講師 (80179332)
キーワードヒト内在性レトロウイルス / 自己免疫性疾患 / レトロウイルス / p30gag / LTR / 転写調節 / プロモーター活性 / DNA結合蛋白
研究概要

我々の用いたヒト内在性レトロウィルスclone4-1由来の組換えp30gagを抗原としたWestern blotting法による健常人、各種自己免疫疾患患者血清中の抗p30抗体の検索の結果、健常人には抗p30抗体を認めなかったのに対し、SLEとSjogren症候群の35%, MCTDの30%に抗p30抗体を認めた。この抗p30抗体の出現はリウマチ因子やpolyclonal hypergammaglobulinemiaの存在とは必ずしも一致しないことからも、交差反応性のためではなく、ウイルス蛋白の発現が何らかの自己免疫疾患の発症に関与している可能性を支持した。また、患者におけるこの抗p30抗体はステロイドなどによる治療とともに消退する傾向を示し病態を反映することも示された。
ヒト内在性レトロウイルスの発現機構の面からの解析では、LTRの600-800bpにpromoter活性を有し、m-RNAレベルではclonn 4-1を発現していないJurkat細胞株の核蛋白にも、このpromoter部分に結合する転写因子と思われるDNA結合蛋白を見いだした。このことから通常clone 4-1が発現していない理由として、抑制性塩基配列部の存在、DNAのmetylationによる読みとりの阻止などの他の要因の関与が考えられた。さらに、promoter部分の解析も進み、ほぼ700-750bpにその活性を有していることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 関川巌他: "間質性肺炎を使った全身性エリテマトーデス患者より分離されたレトロウイルスの解析" 炎症. 15. 401-408 (1995)

  • [文献書誌] 菱川隆史他: "ヒト内在性レトロウイルスclone 4-1 CTRにおける転写調節とそのDNA結合蛋白の解析" 日本疫学学会総会・学術集会記録. 25. 312-312 (1995)

  • [文献書誌] 菱川隆史他: "ヒト内在性レトロウイルスclone 4-1の遺伝子産物gagp30に対する検体法とその膠原病患者における検討" リウマチ. 35. 326-326 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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