本研究の初年度である平成7年度には、まずヒトリンパ球よりメッセンジャーRNAを描出し、ラムダベクターを用いてcDNAライブラリーを作成した。さらに、ラットより分離した糖質コルチコイド反応性調節因子cDNAを用いて、本ライブラリーのスクリーニングを行なった。その結果、複数のクローンが得られたが、それらにつき、現在再スクリーニング及び塩基配列決定のためのシークエンス作業を行なっているところである。 又、糖質コルチコイド反応性調節因子のDNA結合配列をもったレポーター遺伝子を用いて同調節因子活性を変動させうる薬剤をスクリーニング中である。 さらに、ゲルシフト法を用いて、糖質コルチコイド反応性調節因子がDNAに結合する場合の理想的塩基配列を決定することを試みており、現在数種類の塩基配列の候補が抽出されてきており、今後さらにその候補を増やすとともに、それらが、どの遺伝子上に存在するか検討中である。
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