研究課題/領域番号 |
07670569
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白鳥 康史 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70196624)
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研究分担者 |
小松 裕 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
松村 雅幸 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
丹波 泰郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
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キーワード | Kupffer細胞 / 伊東細胞 / 三次元細胞培養 / Angiogenesis / 肝類洞内皮細胞 |
研究概要 |
(3次元培養細胞の確立と人工肝臓モデルに向けての検討)各種細胞外マトリックスをいれたゲル内で異なった細胞を実際の肝臓のプレートのように肝細胞、伊東細胞、内皮細胞、Kupffer細胞を順次のせ生体に近い状態での培養法を検討し、その各種の細胞機能を遺伝子発現レベルで解明した。 (肝類洞内皮細胞の増殖機構の解明とangiogenesis、癌細胞生着機構の解明) 内皮細胞の増殖に細胞内PKCの関与を明らかにし、IL-8などがangiogenesisに関与することを明らかにしてきた.上記の3次元細胞培養を用いてangiogenesis類似modelを確立し、また、この際の肝類洞内皮細胞の増殖機構の解明を行い、培養癌細胞を用いて癌細胞の肝転移に於ける際のangiogenesisを上記の3次元培養モデルで解析し、肝転移の初期におけるangiogenesisの促進機構を解明し、その制御機構を検討した。 (肝線維化における伊東細胞の制御機構)3次元培養下での細胞外マトリックスによる培養伊東細胞の増殖、コラーゲン産生の制御機構を増殖に関連するcyclineやcollagen geneのtranscriptionの発現レベルで検討し、3次元培養と平面培養のコラーゲン産生の差異を明らかにしたうえで、伊東細胞の形質変換における特有の遺伝子の発現を検討した。さらに、in vivoでの肝線維化においてcollagenに及ぼす類洞壁細胞からの各種cytokineの関与を明らかにするため、PCRを用いてこれらmediatorの発現機構を明らかにし、肝内におけるcollagen産生の制御機構を解明した。
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