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1995 年度 実績報告書

潰瘍性大腸炎におけるHLA-DP分子結合トロポミオシンペプチドの解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670604
研究種目

一般研究(C)

研究機関札幌医科大学

研究代表者

坂牧 純夫  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00196081)

研究分担者 高橋 康雄  札幌医科大学, 医学部, 助手 (10236325)
キーワード潰瘍性大腸炎 / 自己抗体 / HLA-DPW9 / 合成ペプチド / ELISA
研究概要

我々は細胞骨格形成蛋白であるトロポミオシンが潰瘍性大腸炎(UC)の自己抗原である可能性を検討してきた.これまでに、活動期UC患者血清中に抗トロポミオシン抗体が存在することをトロポミオシン蛋白を固相化抗原としたELISAで明らかにし、本抗体がヒト大腸癌由来培養細胞株RPMI4788を標的細胞とした抗体依存性細胞障害(ADCC)に関与することを示した.また、細胞内蛋白であるトロポミオシンがHLA-DPw9分子を介して細胞表面に表出することをヒトDPw9遺伝子を導入し作成したマウス線維芽細胞(L cell)を用いたpeptide binding assayで明らかにした.(米国消化器病学会サンフランシスコ1996年で発表予定)
本年度はHLA-DPw9にassociateしているトロポミオシンペプチドモチーフを明らかにすることを目的としている.現在、ヒトHLA-DPw9遺伝子を導入したL cellからDPw9にassociateしているペプチドを分離・精製し解析をおこなっている.
その中で、DPw9にassociateしたペプチドモチーフの候補として新たにアミノ酸6残基よりなる合成ペプチドを作成した.その合成ペプチドを固相化抗原としたELISAおよびinhibition ADCCを施行した.その結果、活動期UC患者で本ペプチドを認識する血清抗体価が高く、しかもADCC活性の高いUC患者血清を本ペプチドで吸収するとADCC活性は低下した.現在は他に3種類の改変ペプチドを作成し同様の検討を行いその特異性を検討している.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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