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1996 年度 研究成果報告書概要

膵線維化機序の研究「細胞外基質及び液性因子(サイトカイン及び消化管ホルモン)の動態について」

研究課題

研究課題/領域番号 07670638
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

大槻 眞  産業医科大学, 医学部, 教授 (00030916)

研究分担者 木原 康之  産業医科大学, 医学部, 助手 (80279330)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード膵炎 / 線維化 / 細胞外基質 / TGF-β / mRNA
研究概要

体重150-160gのWistar系雄性ラットにL-アルギニン500mg/100g体重を単回腹腔内投与して膵炎モデルを作製し、膵炎作製前、作製24時間、36時間、48時間、60時間、3日、5日および7日後にラットを屠殺し速やかに膵臓を摘出後、acid guani dum-p henol-chl oroform(AGPC)法を用いてRNAを抽出した。膵炎作成後のTGF-βおよび細胞外マトリックス(フィブロネクチン、I型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン)のmRNAの発現の推移をNorthern blot analysisおよびreverse transcriptase polymelase chain reactionを用いて検討した。TGF-βのmRNAの発現は膵炎作製後48時間後に最大となり、7日後まで発現が持続した。フィブロネクチンのmRNAの発現増加は膵炎作製48時間後から認められ、60時間後に最大となり、3日後には著明に低下した。I型コラーゲンの発現増加は膵炎作製48時間後から認められ、5日後に最大となった。III型コラーゲンの発現増加は膵炎作製48時間後から認められ、3日後に最大となり、7日後も発現増加は持続した。IV型コラーゲンの発現増加は膵炎作製60時間後から認められ、5日後に最大となり、7日後も発現増加は持続した。TGF-βの発現が細胞外基質よりも早期に認められたことから、TGF-βが細胞外基質であるI型、III型、IV型コラーゲンおよびフィブロネクチンの産生に関与し、TGF-βおよび細胞外基質が膵炎後の線維化に関与することが示唆された。

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公開日: 1999-03-09  

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