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1996 年度 研究成果報告書概要

気管支喘息における気道浸潤T細胞活性化機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670659
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関千葉大学

研究代表者

岩本 逸夫  千葉大学, 医学部, 助教授 (10111436)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード気管支喘息 / T細胞レセプター(TCR) / TCR Vβ遺伝子 / 非アトピー型喘息 / 抗原刺激
研究概要

本研究は原因が不明である非アトピー型気管支喘息における気道浸潤CD4陽性T細胞活性化の機序を明らかにするため、喘息患者気道浸潤CD4陽性T細胞のT細胞レセプター(TCR)のVβ遺伝子レパトアを解析することにより、以下の3点を明らかにすることを研究目的とした。すなわち、1.気道浸潤T細胞のTCR Vβレパトアがオリゴクローナルか否か、2.スーパー抗原の関与による活性化があるか否か、および3.TCRのCDR3領域の核酸塩基配列に共通性があるか否かを検討した。
方法は、非アトピー型気管支喘息患者気管支肺胞洗浄液(BALF)中のCD4陽性T細胞を用い、気道浸潤T細胞のFamily PCR法によるTCR Vβ遺伝子レパトアの解析とSSCP(single-strand conformation polymorphism)法によるTCR Vβ遺伝子クロナリティの解析を行った。さらにSSCP法で同定されたTCR Vβ cDNAクローンのCDR3領域核酸塩基配列の解析を行った。
その結果、1.非アトピー型喘息患者の気道浸潤T細胞のTCR Vβレパトアはオリゴクローナルであり、またスーパー抗原による活性化は否定的であった。すなわち、BALF中クローン数(8.9)はPBL中クローン数(2.9)より増加しており、とくにVβ6,Vβ12とVβ17が増加していた。2.さらにCDR3領域核酸塩基配列では患者毎に特定のアミノ酸モチーフの増加が認められ、それらクローンは全クローンの8-9%を占めていた。すなわち、RG,PT,DP,PF,SP,GA,LGおよびSTが認められた。したがって、非アトピー型喘息患者の気道浸潤T細胞が抗原刺激により活性化されていることが明らかにされた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 海辺剛志: "非アトピー型喘息における気道浸潤T細胞抗原レセプタークロノタイプの解析" 日本内科学会雑誌. 85. 267- (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Takeshi Umibe: "Analysis of TCR clonotypes in bronchoalveolar lavage fluids of asthmatics" J.Allergy Clin.Immunol.97. 309- (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 海辺剛志: "非アトピー型喘息における気道浸潤T細胞TCRクロノタイプの解析" アレルギー. 45. 943- (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Umibe.T,et al.: "Analysis of TCR clonotypes in bronchoalveolar lavage fluids of asthmatics" J.Allergy Clin.Immunol.97. 309 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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