研究課題/領域番号 |
07670663
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
藤本 圭作 信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242691)
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研究分担者 |
本田 孝行 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80238815)
酒井 秋男 信州大学, 医学部・スポーツ医学部野, 助教授 (70020758)
久保 恵嗣 信州大学, 医学部, 講師 (80143965)
小林 俊夫 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (80020775)
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キーワード | 気管支喘息 / 好酸球 / 遅発型の喘息反応 / 気道反応性亢進 / U74006F / TAK-225 / 緬羊 / 即時型喘息反応 |
研究概要 |
Ascaris自然感作緬羊喘息モデルを用いて、Ascaris抗原吸入暴露にて2相性、すなわち即時型および遅発型の気道収縮反応を示す緬羊を用い、Lipid peroxidationの強力な阻害剤であり、好酸球の遊走を阻止する21-aminosteroid nonglucocorticoidの一つであるU74006F(Lazaroid)および詳細な機序は不明であるが、特異的に好酸球の遊走を阻止するTAK-225の抗原誘発喘息反応、抗原暴露8時間後のメサコリンに対する気道反応性および気管支肺胞洗浄液中の炎症細胞に対する効果について検討した。両薬剤の投与にて、抗原吸入暴露による好酸球の気道への集積を抑制し、遅発型の気道収縮反応を有意に抑制した。また、即時型の気道収縮反応も軽減させた。U74006Fは抗原暴露8時間後のメサコリンに対する気道収縮反応の亢進に対しては影響を及ぼさなかったが、TAK-225はこれを有意に軽減させた。以上より、抗原吸入誘発気道収縮反応、特に遅発型反応には好酸球が密接に関与していることが示唆された。しかしながら、遅発型反応時の気道反応性亢進に対してはその関与は疑問であると考えられた。
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