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1995 年度 実績報告書

急性肺損傷の発症における肺および肝臓内単核球系貪食細胞の関与

研究課題

研究課題/領域番号 07670678
研究種目

一般研究(C)

研究機関慶応義塾大学

研究代表者

石坂 彰敏  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90176181)

研究分担者 黒瀬 巌  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50234604)
金沢 実  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (80118934)
キーワード急性肺損傷 / 肺 / マクロファージ / 単核球系貪食細胞 / 放射線 / 大腸菌
研究概要

平成7年度の研究成果
1.モルモットに放射線照射(9Gy 一回照射)を行うことにより、気管支肺胞洗浄で得られた肺胞マクロファージの生存率を著明に減少させることに成功した。
2.共焦点レーザー顕微鏡を用いて肺胞マクロファージのミトコンドリアを観察したところその機能が低下していることが解った。
3.放射線照射を受けたモルモットでは2x10^9の大腸菌静脈内投与で生ずる急性肺損傷指標値(肺湿乾重量比、^<125>Iアルブミンの肺組織・血漿計数比)の高値を認めなかった。
4.さらに血漿中TNF, IL-1レベルも低値であった。
5.これらの結果は肺胞マクロファージが大腸菌急性肺損傷の発症病態に関わることを示唆するものと考えられた。
6.平成8年度に向けた予備実験として、正常モルモットの静脈内にラテックス粒子を投与して全身臓器への集積を観察した所、大部分のラテックス粒子は肝臓へ集積した。この事実はラテックス粒子が肝臓内の単核球系貪食細胞により貪食された結果と考えられた。急性肺損傷の指標値はこのラテックス粒子の投与によって高値を示し、肝臓内の単核球系貪細胞の急性肺損傷の発症病態への関与が推察された。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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