• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 研究成果報告書概要

マイクロセンサーを用いた気道上皮細胞からの一酸化窒素産生とその制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 07670680
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

近藤 光子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50178430)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード一酸化窒素 / 気道上皮細胞 / 一酸化窒素合成酵素 / カルシウム / cyclic AMP / cyclic GMP / クロルイオン / イオントランスポート
研究概要

私共はマイクロセンサーであるNO選択電極によりNO産生をリアルタイムに測定し、その調節機構について検討した。また気道上皮細胞のCIイオントランスポートに対するNOの役割についても検討した。
1気道上皮細胞からのNO産生の測定
気道上皮細胞は無刺激でもNOを産生遊離しており、さらにisopr oter end(ISO)やdibutyryl cyclic AMPでNO産生が増加した。この反応はNOS阻害剤であるL-NAMEで抑制された。一方、ATPやbradykinin(BK)による刺激ではNO産生は不変であった。従来って気道上皮細胞のNO産生はcyclic AMP依存性であると示唆された。
2NOと細胞内カルシウム動態の検討
L-NAME投与にて細胞内カルシウムは有意な変化を生じなかったが、L-NAMEを前処置した後、ATPやBKを投与するとこれらによる細胞内カルシウムの増加反応は著明に抑制された。この反応はD-NAMEでは抑制されず、L-arginineの同時投与で回復した。またnitroprussideや、dibutylyl cyclic GMPを前処置するとATPやBKの細胞内カルシウム反応は増強した。以上より内因性または外因性NOは細胞内カルシウム動態に影響を与え、その経路としてcyclic GMPを介していることが示唆された。
3気道上皮細胞CIイオントランスポートに対するNOの制御
培養牛気管上皮細胞を用いてUssing chamber法でshort circuit current(lsc)を測定し、CIイオントランスポートに対するNOの制御について検討した。ISO、BK、ATPはlscを増加させた。これらの反応はL-NAME前処置により著明に抑制されたが、L-arginineの同時投与で抑制効果は消失した.以上よりCIイオン輸送において内因性NOが重要な役割を果たしていることが示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Kondo: "Increased oxidative metabolism in cow tracheal epithelial cells cultured at air-liquid interface" Am.J.Respir. Cell Mol.Biol.16. 62-68 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] A.Sakai,M.Kondo: "Nitric oxide modulation of Ca^<2+> responses in cow tracheal epithelium" Eur.J.Pharmacol.291. 375-379 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] J.Tamaoki,M.Kondo: "Cyclic adenosine monophosphate-mediated release of nitric oxide from canine culturedtracheal epithelium" Am.J.Respir. Crit.Care Med. 152. 1325-1330 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] M.Kondo et al.: "Increased oxidative metabolism in cow trachel epithelial cells cultured air-liquid interface" Am.J.Respir.Cell Mol.Biol. 16. 62-68 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] A.Sakai, M.Kondo et al.: "Nitric Oxide modulation of Ca^<2+> responses in cow tracheal epithelium" Eur.J.Pharmacol.291. 375-379 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] J.Tamaoki, M.Kondo et al.: "Cyclic adenosine monophosphate-mediated release of nitric oxide from canine cultured trachel epithelium" Am.J.Respir.Crit.Care Med.152. 1325-1330 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-09  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi