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1995 年度 実績報告書

肺の成長、発育、老化に伴う胸膜組織の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670689
研究種目

一般研究(C)

研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

木田 厚瑞  (財)東京都老人総合研究所, 免疫病理部門, 研究員 (90142645)

研究分担者 野村 浩一郎  (財)東京都老人総合研究所, 免疫病理部門, 研究員
キーワード臓側胸膜 / マウス / 胸膜中皮細胞
研究概要

胸膜は呼吸器系諸臓器の一部であるが、時には全身疾患の部分病態としての変化がみられる場である。また胸水の産生、吸収という固有の臓器としての性格を持つ。臓側胸膜表面構造の加齢にともなう形態学的変化について検討を行った。
[方法]C57 Blackマウス(雄)を生後1日、1週、2週、4週、3カ月、6カ月、12カ月、18カ月、24カ月、30カ月に分類し、走査電顕により胸膜表面の形態の加齢にともなう変化を検討した。
[結果]生直後には、わずかであった胸膜中皮細胞のmicrovilli(MV)は生後1週ぐらいから密度を増し、生後1カ月ほどでプラトーに達する。しかし、生後24カ月を過ぎた老年期では部分的に脱落し疎らとなり、MV自身も細く不整となった。
[考案]臓側胸膜表面の加齢変化を検討した。胸膜中皮細胞のMVに著明な加齢変化が観察された。MVの機能は不明である。MVは胸膜中皮細胞の活動機能に応じて密度を増すとされている。肺組織の加齢変化と平行して胸膜中皮細胞の活動機能が低下し、老年期でMVの脱落、退行変性が生じることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野村浩一郎、木田厚瑞: "マウス胸膜の加齢変化の形態学的検討(第1報)" 日本胸部疾患学会誌. 34. 165 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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