• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

脳血栓準備状態の把握に関する研究-流血中遊離トロンビンレセプターの測定系の確立とその臨床応用-

研究課題

研究課題/領域番号 07670723
研究機関鹿児島大学

研究代表者

丸山 芳一  鹿児島大学, 医学部, 講師 (00253865)

研究分担者 丸山 征郎  鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
有村 公良  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (20159510)
キーワードトロンビン レセプター / 血栓症 / DIC(播種性血管内凝固症候群) / 遊離トロンビン レセプター
研究概要

血栓症の発症に前駆して、流血中に生じたトロンビンは血管内皮細胞上や血小板膜上のトロンビンレセプターと結合して、膜外部分を限定分解する。この分解されて遊離してくるトロンビン レセプターN末アミノ酸(遊離TR-N)の測定系の確立を試みた。
まず、ヒトトロンビン レセプターN末を認識するモノクローナル抗体を作り、以下の各種検体でウエスタンブロット法にて検討した。
培養血管内皮細胞、培養巨核球Cell line上清にトロンビンを添加してTRを刺激すると培養上清中にTR-Nが遊離してくる。この遊離TR-Nはウエスタン ブロット法にて検知可能であった。健常人より得られた末梢血小板をトロンビンにて活性化し、PBS(-)にて洗浄後、lysateと上清で検討したところ、上清ではバンドが得られたが、lysateでは困難であった。そこで播種性血管内凝固症候群(DIC)、各種血栓症急性期、慢性期、血管障害を合併する重症糖尿病患者のクエン酸加血漿を用いて、ウエスタン ブロット法にて遊離TR-Nの測定を試みた。DIC例ではバンドが検出されたが、脳梗塞、心筋梗塞、下肢動脈血栓症などでは測定が困難であった。ヒト血漿中には極めて低濃度にしか存在しないために、DICなどのようにトロンビン形成が全身に及んだ場合にのみ検出が可能となるものと想定され、今後、さらに測定に工夫を必要とするものと考えられる。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi