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1995 年度 実績報告書

心不全における腫瘍壊死因子レセプターの発現とその遊離の生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 07670750
研究種目

一般研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

山口 清司  山形大学, 医学部・第一内科, 講師 (30239892)

研究分担者 白壁 昌憲  山形大学, 医学部・第一内科, 助手 (10241697)
キーワード腫瘍壊死因子 / レセプター / 心不全 / 液性因子
研究概要

腫瘍壊死因子(TNF)は循環器領域でもその病態生理的意義が注目されている。TNFは細胞の膜表面に存在するTNFのレセプターを介し作用発現するが、そのレセプターは2種類知られている。このレセプターは様々な刺激で切離され可溶性TNFレセプター(sTNF-RI&II)としてTNFの作用発現を調節している。我々は心不全が重症になるにつれ血中sTNF-RI&RII濃度が増加することを報告した。【目的】1)心不全においてTNFレセプターの発現は修飾されるのか、2)心不全におけるsTNF-RI&RII濃度が増加する機序はなにかについて検討を加えた。【方法】対象は心不全群11例、健常群8例である。空腹早朝時に肘静脈より採血し、Ficoll-Paqueを用い単核球を分離した。単核球表面のTNF-RIIの発現はflow cttometry方により評価し、また単核球のRNAを分離しTNF-RIIのmRNAの発現を検討した。単核球(10^6個/m1)を培養液中でPMA(10^<-6>M)にて刺激し、上清中のsoluble TNF-RII濃度をELISA法にて測定した。【結果】単核球表面のTNF-RII陽性率は健常群に比し重症心不全群(NYHAIII&IV)で有意に増加していた(%positive;10±2vs35±10%;p<.05)。単核球のTNF-RIIのmRNA発現はNYHA IV度の重症心不全で増加していた。刺激剤投与なしでは上清中のso TNF-RII濃度は両群問に差はないが、刺激剤に対する上清中のsT心不全においてTNF receptorsの発現は変化していること、また心不全における血中のsoluble TNF receptors濃度増加は組織でのTNN receptorの発現亢進とTNF receptorの切離し易さが関連していることを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fukui A et al: "Increasing Cbvdnary Perfugon Pressurl on Diastobr and Systolsr Perfor mance is less pronorcnced in Right Veutntb thon leptventnb" Cardiovascular Research. (in press).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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