研究課題/領域番号 |
07670787
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
水重 克文 香川医科大学, 医学部, 助手 (90166009)
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研究分担者 |
舛形 尚 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70263910)
森田 久樹 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70145051)
千田 彰一 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30145049)
松尾 裕英 香川医科大学, 医学部, 教授 (90028514)
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キーワード | 左室運動軌跡表示 / 左室壁運動 / 心機能 / 定量計測 / 左室壁厚増加率 |
研究概要 |
心臓構造物の運動軌跡を表示するkinetic-modeについては、市販の装置に運動軌跡表示回路を組み込んで、実時間的にこれを表示する装置を完成できた。平成7年度は、断層心エコー像上でこれを用いて左室壁運動振幅を計測し、その定量的計測における信頼性をM-mode法での計測値との対比から検討した。その結果、超音波ビームの入射角度に影響されて測定誤差を生じるM-mode法に比して、kinetic-modeではより正確に壁運動振幅を計測できることを明らかにしえた。さらに、心臓自体の動きに影響されずに、心室機能を評価しうる収縮期壁増加率をも断層像上で計測できるような方法を、本法の応用から考案した。すなわち、心室中隔の左室面、右室面の軌跡像からその振幅を計測して、その和または差を求めると、それは心臓自体の動きをキャンセルした心臓壁の収縮期壁厚増加を表すことになる。また、左室自由壁に関しては、断層像のゲイン設定を変えて心外膜面の運動軌跡を求め、これと心内膜面運動振幅との差から左室自由壁の壁厚増加を算出できる。このアルゴリズムを応用することから、断層像から心臓壁壁増加を自動的に定量評価しうる可能性を示した。 また、任意方向M-mode法については、コンピュタを用いての画像作製に成功し、さらにハード化、実時間表示にも成功した。しかしながら、画質の点でいまだに難点があり、現在その向上をはかっている。
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