研究課題/領域番号 |
07670787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
水重 克文 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90166009)
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研究分担者 |
舛形 尚 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70263910)
野崎 士郎 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80243773)
千田 彰一 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30145049)
松尾 裕英 香川医科大学, 医学部, 教授 (90028514)
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キーワード | 心筋虚血 / 心筋バイアビリティ / Kinetic-mode / 虚血性心疾患 / ドブタミン負荷エコー法 / 左室壁運動 / 左室壁機能 |
研究概要 |
1.ドブタミン負荷心エコー法への応用 Kinetic-mode、任意方向M-modeを用いて左室壁運動を定量的に計測し、これによって心筋虚血を評価した。冠動脈造影法で75%以上の有意狭窄を認めた狭心症26例(65【plus-minus】9歳、男/女:16/10)を対象として、ドブタミン負荷心エコー法を施行した。ドブタミンは6μg/kg/minから6μg/kg/minづつ30μg/kg/minまで、段階的に増加させ、11例で全経過を、9例で低用量(6μg/kg/min)まで、6例で高用量(18μg/kg/min以上)のみ、Kinetic-mode、任意方向M-modeによって壁運動を観察した。M-mode像は、冠動脈造影所見より虚血領域(IZ)と非虚血領域(NZ)に分けて、それぞれ1〜2部位について壁運動を追跡記録し、振幅(mm)を計測した。その結果、NZが低用量で過収縮を呈するのに対して、IZはこれを呈さないことから心筋虚血を評価しえた。本法によって冠動脈病変と壁運動との関連を定量的に解析しうると思われ 2.左室壁厚変化率計測 収縮期壁厚変化率は心臓全体の動きの影響を受けずに左室局所壁運動を評価できる。そこで、kinetic-mode像から心室中隔については左室面と右室面の運動振幅から、自由壁については心内膜面、心外膜面の運動振幅から心臓全体の動きを除いた壁運動、すなわち壁厚増加を計測する方法を考案した。その結果、健常19例では、心室中隔の2カ所では28.4【plus-minus】13.5%、31.9【plus-minus】9.6%、後壁の3カ所で34.3【plus-minus】11.8%、32.8【plus-minus】9.1%、31.2【plus-minus】8.7%と断層心エコー像上でも収縮期壁厚増加率を計測しえ、左室局所壁機能評価への応
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