研究課題/領域番号 |
07670787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
水重 克文 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90166009)
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研究分担者 |
野崎 士郎 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80243773)
舛形 尚 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70263910)
千田 彰一 香川医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (30145049)
松尾 裕英 香川医科大学, 医学部, 教授 (90028514)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 左室壁運動 / 心筋虚血 / 心筋バイアビリティ / 心エコー法 / 任意方向Mモード法 / 左室壁厚増加率 / 自動計測 / coronary artery disease |
研究概要 |
1.任意方向Mモード法とBMIPP SPECTによるドブタミン負荷時壁運動と心筋代謝の対比 左室壁の任意の関心領域の壁運動振幅を計測できる任意方向Mモード法を用いてドブタミン負荷時左室壁運動を 定量的に解析して、同領域の負荷BMIPP SPECT像との対比から心筋虚血時壁運動と代謝の関連性を検討した。ドブタミン負荷は6γづつ30γ/kg/分まで行い、この間の壁運動とエルゴメータ負荷時のBMIPP SPECT像を、虚血性心疾患14例、28領域で比較した。その結果、ドブタミン負荷量に応じた壁運動の変化パターンから、徐々に増加するelevated、高用量で低下するconvex、変化しないhorizontalおよび漸減するsaggingパターンに分類できた。明らかに心筋虚血を示すHorizontalおよびsaggingパターンでは、BMIPPの取り込みも低下し、これらの所見は一致したが一部解離した。これらから、本法による壁運動解析によってより高感度に心筋虚血を捕捉しえ、心筋バイアビリティの検出にも威力を発揮すると思われた。 2.実時間左室壁厚計測装置への応用 本研究では、開発した装置をさらに発展させて、断層心エコー像上での任意の関心領域での左室壁厚を自動計測できるものとした。同様に、ドブタミン負荷時の壁運動をこれによって解析し、冠動脈造影所見による狭窄度と壁運動の変化を10例の狭心症例で対比した。95%以上狭窄例と75から90%狭窄例では、収縮期壁厚変化率が明らかにことなり、本法によって心臓自体の動きに影響されない局所壁機能の評価が可能と思われた。
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