• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

心筋虚血再灌流障害に対するNa^+-H^+交換系の関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670816
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知医科大学

研究代表者

脇田 康志  愛知医科大学, 医学部, 講師 (90201152)

研究分担者 米本 貴行  愛知医科大学, 医学部, 助手 (30268023)
水谷 嘉孝  愛知医科大学, 医学部, 助手 (90247726)
キーワード再灌流障害 / Na^+-H^+変換系 / 開胸ブタモデル
研究概要

本年度の研究実施計画
平成7年度の研究結果より,Na+-H+交換系の特異的阻害剤である5-(N,N-dimethyl)-amiloride(DNA)が開胸ブタ虚血再灌流モデルで心筋壊死を100%予防することが証明された。本年度は、この壊死予防効果が、虚血の改善によるのか、または再灌流障害の予防によるのかを評価するため、DNA投与を再灌流5分前に行い、壊死抑制効果があるか否かを検討した。
方法 1.体重30〜40kgのブタ(10頭)をketamine(20mg/kg)およびatropine(0.05mg/kg)にて前麻酔後sodium thiopentobarbital静脈内投与(20〜25mg/kg)し、以後持続注入にて麻酔を継続した。頸部より皮膚切開し、気切下に呼吸管理した。
2.右内頸動脈より左室内圧を、外頸静脈より、スワンガンツカテーテルを挿入した後に、左内頸静脈より、右心房内に心房ページング用電極カテーテルを挿入し、150bpmで心房ページングを行った。
3.正中開胸し、心膜切開後左冠動脈前下行枝を第二対角枝近位部で剥離し、欠陥結紮用のゴム紐を通した。虚血部と思われる所に心筋壁厚測定用超音波プローブを装着した。
4.冠動脈を結紮後、24分にDNA 1mg/kgをbolusに静注し、以後は0.05mg/kg/minで持続静注した。虚血30分に結紮を介助し、再灌流を行った。コントロールでは、生食を投与した。
5.再灌流3時間後再び冠動脈を閉塞し、ブルーダイを左室内に注入後、心摘出を行い、TTC染色法で梗塞範囲を測定した。
結果 血行動態、虚血部の壁運動には群間差を認めなかった。心筋梗塞サイズはDNA投与群で12.8±6.2%、コントロール群で55.4±15.6%であり明らかに治療群で梗塞巣の縮小を認めた。前年度の結果と併せて考えると、DNAの梗塞縮小効果は、主に再灌流時の心筋障害を抑制しているためであると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] MOTOYUKI FUKUDA YASUSHI WAKIDA: "Role of Na^+-H^+ Exchange on Reperfusion Related Myocardial lijury and Arrhythmias in an Open-Chest Seine Model" PACE. 19. 2027-2033 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi