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1995 年度 実績報告書

成人T細胞白血病ウイルスキャリア児の抗腫瘍免疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07670880
研究種目

一般研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

川上 清  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (50152921)

研究分担者 吉永 光裕  鹿児島大学, 医学部, 講師 (00221672)
藤吉 利信  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (50173480)
北原 琢磨  鹿児島大学, 医学部, 助手 (90253880)
キーワードHTLV-I / 長期母乳哺育 / High HTLV-I antigen-producing mother
研究概要

成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-I)の母児感染に関する研究を1986年1月より行い,これまで母児感染のリスク要因を検討してきた。
《結果》
(1)母児感染要因として最も重要なものに,長期母乳哺育がある。これはこれまで報告してきたように,本年度もキャリア妊婦より出生した児の栄養法と感染率を検討した結果,長期母乳哺育児(7か月以上)が有意に感染率が高く,短期(6か月以内)母乳と人工乳哺育児では差がないことが確認された。
(2)母親のHTLV-I感染リンパ球(末梢血ないし母乳中)を培養した場合,抗原陽性細胞が高率に増加する群(high HTLV-I antigen-producing mothers)が,増加の低率群(Low HTLV-I antigen-producing mothers)に比べ,高率に児のキャリア化が起こっていることが新たに判明した。
(3)児の抗腫瘍免疫学的検討は現在検討中である。キャリア化(感染)した児の数が少ないため,まだ評価可能な結果は得ていない。キャリア化した児の末梢血中の可溶性rIL2-Rの測定,CD25,CD26,HLA-DRの発現,末梢血単核球培養上清中のIFN-γ,TNF-β,IL-6などのサイトカインも検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mitsuhiro Yoshinaga et al: "A Maternal Risk for Mother-to-Child HTLV-I Transmission:Viral Antigen-producing Capacities in Culture of Peripheral Blood and Breast Milk Cells." Japanese Journal of Cancer Research. 86. 649-654 (1995)

  • [文献書誌] 中村 茂行ら: "HTLV-Iと母子感染" 小児内科. 27. 73-76 (1995)

  • [文献書誌] 中村 茂行ら: "南九州におけるHTLV-I母児感染追跡調査報告書および陽転者の経時的PCRの推移" 母児感染研究論文集(HTLV-I母児感染研究会事務局発行). 6. 24-29 (1994)

  • [文献書誌] 沖 利貴ら: "南九州におけるHTLV-I母児感染の実態調査-主に授乳期間と母児感染率-" 母児感染研究論文集(HTLV-I母児感染研究会事務局発行). 6. 43-48 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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