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1995 年度 実績報告書

転座型染色体異常を伴う小児白血病症例における融合遺伝子の検出と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 07670886
研究種目

一般研究(C)

研究機関横浜市立大学

研究代表者

船曳 哲典  横浜市立大学, 医学部, 助手 (20264616)

研究分担者 松山 秀介  横浜市立大学, 医学部, 教授 (20045983)
生田 孝一郎  横浜市立大学, 医学部, 講師 (80159590)
佐々木 秀樹  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50106316)
キーワードE2A / HLF / 微小残存病変 / 末梢血幹細胞移植
研究概要

1.t(17;19)を伴う急性リンパ性白血病細胞株におけるE2A-HLF融合遺伝子産物の発現と白血病化をもたらす分子生物学的作用機序
(1)われわれがt(17;19)を伴う急性リンパ性白血病患者より樹立した株化細胞の染色体転座部位の遺伝子配列を決定したところ,E2A遺伝子のエクソン13とHLF遺伝子のエクソン4が240bpのランダムな塩基配列を介して結合したタイプ1の融合遺伝子とE2A遺伝子のエクソン12とHLF遺伝子のエクソン4が直接結合したタイプ2の融合遺伝子が検出された.同一症例でふたつのタイプの融合遺伝子が検出される事はまれである.
(2)E2A-HLF融合遺伝子に対するホスホロチオエ-ト型アンチセンス・オリゴヌクレオチドを上記株化細胞に導入したところ,DNA合成能(3H-thymidine uptake)の低下が観察された.この実験結果よりE2A-HLF融合遺伝子産物が白血病細胞の増殖に促進的に作用している事が示唆された.
2.11q23の異常を伴う小児急性白血病に対する非照射前処置による末梢血幹細胞移植の治療成績とPCRによる微小残存病変の検討
(1)従来,予後不良とされていた11q23に切断点を持つ小児白血病症例5例に対し非照射前処置による末梢血幹細胞移植を施行した.現在全例が7カ月〜44カ月間無病生存中である.末梢血幹細胞,移植前後の骨髄細胞の微小残存病変(MRD)についてはPCRを用いて検討中である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 関口晴之: "小児悪性腫瘍における末梢血幹細胞採取効率の検討" 横浜医学. 46. 253-261 (1995)

  • [文献書誌] 甲斐純夫: "小児造血器悪性腫瘍におけるp53遺伝子の解析" 日本小児科学会雑誌. 99. 1906-1913 (1995)

  • [文献書誌] 佐々木秀樹: "造血幹細胞移植後に発症した水痘ヘルペス感染症" 日本小児血液学会雑誌. 9. 90-94 (1995)

  • [文献書誌] 船曳哲典: "輸血、成分輸血" 小児科診療. 58suppl. 396-398 (1995)

  • [文献書誌] 船曳哲典: "小児急性白血病の診断・治療-骨髄移植を行った症例の紹介-" エキスパートナース看護学生版. 4. 79-80 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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