研究課題/領域番号 |
07670889
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
一色 玄 大阪市立大学, 医学部, 教授 (80046995)
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研究分担者 |
岡野 善行 大阪市立大学, 医学部, 助手 (60231213)
田中 あけみ 大阪市立大学, 医学部, 講師 (30145776)
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キーワード | ガラクトース血症 / ガラクトキナーゼ / ガラクト・ウリジル・トランスフェラーゼ / 遺伝子解析 / 遺伝子変異 / 先天性代謝異常症 / 常染色性劣性遺伝 |
研究概要 |
ガラクトースウリジルトランスフェラーゼ(GALT)欠損症7家系のRT-PCR法によるGALTcDNAの増幅合成と遺伝子解析の結果、P325Lをホモ接合体で1家系に、R333Q、M142V変異を複合ヘテロ接合体で異なる数家系に同定しえた。いずれの遺伝子変異も白人種では発見されていない。これまで同定し得たR231H変異、318A-Gスプライシング変異、白人種で発見されR333W変異、Duarte異型に関連するN314D変異を加えると、日本人患者で12/15(80%)の対立遺伝子の変異を同定したことになる。しかしながら、2家系3対立遺伝子においてmRNAレベルからのcDNA分析では異常遺伝子が同定され得なかった。すなわち、蛋白翻訳領域での遺伝子変異の見逃しや転写調節領域の遺伝子変異の可能性が考えられる。ゲノムDNAよりGALTの各エクソンを増幅合成したのち、シークエンスを行なう方法を開発した。このmRNAとゲノムDNAの両者からの解析により、患者の遺伝子変異をより確実に同定することができる。必要であれば転写調節領域についても検討する。また、臨床応用にもよりたやすく利用されえる。 GALK欠損症については、2例の患者細胞株のヒトGK2遺伝子のcDNAについて、RT-PCR後、ダイレクトシークエンス法とpUCベクターへのサブクローニング法の両者にて塩基配列を解析した。しかしながら、遺伝子変異は発見され得ず、今後、ヒトGK1遺伝子について解析する予定である。
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