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1995 年度 実績報告書

過酸化脂質を含有するカイロミクロンと人工脂肪粒子のAtherogenecity

研究課題

研究課題/領域番号 07670898
研究種目

一般研究(C)

研究機関昭和大学

研究代表者

梅田 陽  昭和大学, 医学部, 助手 (20175227)

研究分担者 加古 結子  昭和大学, 医学部, 助手
キーワードカイロミクロン / エマルジョン(emulsion) / ハイドロパーオキサイド / 酸化
研究概要

小児科とくに未熟児新生児医療において、人工脂肪乳剤投与中に中性脂肪のmono-hydroperoxide (TG-OOH)が発生し、増加していくことを報告した。そこで、、大豆油を光酸化して分離精製したTG-OOHを含有し、リン脂質と遊離コレステロールをsurface lipidにTG, cholesteryl oleate (CO)をcore lipidにもつ14C-Triolein (TO)と3H-COでラベルした脂肪乳剤(oxidized emulsion : OxEM)を作成し、TG-OOHを含まない正常なEMと代謝を比較検討し、以下の結果を得た。
1.OxEMの3H-COで表されるEM remnantの血漿消失曲線は、2相性の曲線を描く。即ち、最初の3分で急速に消失したのちは、血中に停滞する経過をとり、この傾向はTG-OOH含量が多いEM程顕著であった。fractional clearance rate (FCR)でみると、正常EMのFCRが0.134±0.0047/minであるのに対し、TG-OOH/TG ratioが0.031のOxEMでは0.1184±0.0101であり、0.052のOxEMでは、0.0941±0.0152/min、0.120のOxEMでは0.060+0.0373/minであった。
2.投与30分後の肝臓への取り込みを見ても、TG-OOHを多く含むOxEM程取り込みは低下していた(76%vs66%)。
3.lipolytic indexは正常EMも、OxEMも有意差なかった。
なお、現在EMに結合するapo蛋白を検出中であり、TG-OOH含有EMを初期急速にに取り込む組織を検索中である。
以上より、TG-OOH含有EMとは明らかに異なる代謝をとることより、臨床ににおいてはTG-OOHの混入または発生を防ぐ方策をとることが望まれる。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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