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1996 年度 実績報告書

臍帯血移植と臍帯血リンパ球の機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670901
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

矢部 みはる  東海大学, 医学部, 講師 (40172514)

研究分担者 矢部 普正  東海大学, 医学部, 講師 (70220217)
加藤 俊一  東海大学, 医学部, 助教授 (70096212)
キーワード臍帯血移植 / IL12 / 急性GVHD
研究概要

1.IL12のGVHD発症における意義と抗腫瘍効果
同種骨髄移植患者20例の末梢血リンパ球を分離し,固相化CD3抗体,固相化CD3抗体+IL2,固相化CD3抗体+IL12,IL2,IL12の各々の存在下で2日間培養し,上清中のIFN-γを測定した.またリンパ球除去後,マクロファージをLPS存在下で2日間培養し,固相化CD3抗体存在下でのリンパ球の上清とともにIL12を測定した.固相化CD3+IL12存在下での培養上清中のIFN-γの産生量が急性GVHDの重症度と最も強い正の相関を示した.固相化CD3抗体存在下でのリンパ球培養上清中のIL12の上昇は全く認められなかったが,LPS存在下でのマクロファージ培養上清中のIL12もGVHD発症例では高値を示した.
2.臍帯血移植患者のリンパ球機能とIL12の関わり
HLA一致の同胞より臍帯血移植を行った4例の患児の末梢血リンパ球を分離し,1と同様の検討をした.4例中2例がgradelの軽度のGVHDを発症したが,4例全例に固相下CD3+IL12存在下でのリンパ球培養上清中のIFN-γの高値を認め,またLPS存在下でのマクロファージ培養上清中のIL12も全例が上昇していた.以上より臍帯血移植においては,GVHDを発症することなく抗腫瘍効果(GVL)が得られる可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 服部欽哉: "臍帯血幹脂肪移植を施行した急性骨髄性白血病(M1)" 臨床血液. 37・12. 1371-1376 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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