研究課題/領域番号 |
07670906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
斎藤 加代子 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (90138834)
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研究分担者 |
近藤 恵里 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40281406)
池谷 紀代子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70151313)
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キーワード | Duchenne型筋ジストロフィー / 転写産物 / 遺伝子産物 / Sequence / 骨格筋細胞培養 / アデノウイルスベクター |
研究概要 |
1)Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)とBecker型筋ジストロフィー(BMD)における遺伝子変異、転写産物、遺伝子産物、臨床との関係を解析し、生検骨格筋、リンパ球におけるジストロフィンmRNAを解析した。 骨格筋より、AGPC法によってRNAを単離し、リンパ球DNAにおける遺伝子欠失領域をはさむプライマーを設計し、RT-PCRを行った。得られたPCR産物は全例sequenceして欠失の境界を調べた。また、リンパ球mRNAも検討した。その結果、DMD11例、BMD5例では遺伝子欠失をはさむ領域とその上流のmRNAは存在した。そのうちDMD5例では下流のmRNAは同定されなかった。欠失をはさむ領域の転写産物を認めなかったDMDの1例では上流、下流にもmRNAは同定されなかった。sequenceの結果、1例ではリンパ球DNAにてエクソン48-52の欠失が認められたが、エクソン48の3′端の15塩基のエクソン内欠失に引き続き、エクソン49-52の欠失、CのAへのmissense mutationを認めた。別の1例ではリンパ球DNAと骨格筋mRNAはエクソン45の欠失を示したが、リンパ球mRNAは2種類のサイズのPCR産物を示し、小さいのPCR産物のdirect sequencingを行ったところ、エクソン45-48の欠失を示していた。 2)DMD患者の筋生検時に得られた骨格筋細胞を培養し、筋細胞クローンを樹立した。線維芽細胞、筋線維間結合織細胞も一次培養して凍結保存した。 3)アデノウイルスベクターにβ-galactosidase遺伝子を組み換え、293細胞にて増殖させている。
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