研究課題/領域番号 |
07670906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
斎藤 加代子 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (90138834)
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研究分担者 |
池谷 紀代子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70151313)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 進行性筋ジストロフィー / デュシェンヌ型筋ジストロフィー / 福山型筋ジストロフィー / 体細胞モデイク / 遺伝子治療 / カチオニック・リポソーム / 培養骨格筋細胞 |
研究概要 |
わが国の進行性筋ジストロフィー特にDuchenne型(DMD)と福山型(FCMD)の病態、分子遺伝学的研究、遺伝子変異、特に臨床との関係について解析した。さらにex vivoトランスフェクションの可能性の検討とin vitroにおける遺伝子治療モデルの基礎的検討を目的として、患者由来の培養骨格筋細胞に遺伝子を導入し、その発現を調べる研究を施行した。 DMDの分子遺伝学的研究によって、体細胞モザイクを遺伝子の解析と免疫組織学的検討の両者で証明し得た世界第一例として報告した。FCMDでは遺伝子の局在が明らかになった。これらの遺伝子研究の進歩を臨床応用し、筋ジストロフィーの病態を解析した。 DMDにおいては効率的で安全性の高い遺伝子導入法の開発の検討が必要である。我々は、cellfectin、DMRIE-C、lipofectin、lipofectAMINE、lipofectAMINE PLUSなどのカチオニック・リポソームを用いて、DMD患者由来の培養骨格筋細胞にβ-ガラクトシダーゼ(βgal)遺伝子を導入し、その発現をβgalの染色とELISA法を併用して調べた。 その結果、1)線維芽細胞より筋芽細胞にカチオニック・リポソームによる細胞障害性が目立った。2)lipofectAMINE PLUSが最も効率良く遺伝子を導入できた。3)クローン化細胞より、クローン化しない細胞の方が陽性細胞が多かった。4)分化誘導培地では陽性細胞が減少した。今後さらに細胞障害性が少なく、導入効率のよい方法について検討していきたい。
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