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1997 年度 実績報告書

単純ヘルペスウイルスの皮膚における感染様式と調節因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07670956
研究機関札幌医科大学

研究代表者

三浦 俊祐  札幌医科大学, 医学部, 講師 (50244364)

研究分担者 藤井 暢弘  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90133719)
キーワード単純ヘルペスウイルス / 持続感染 / 皮膚角化細胞 / 神経細胞
研究概要

ケラチノサイト由来の細胞とそれ以外(神経系由来ないし未分化細胞)との間で種々の感染効率(MOI)でHSV(1型)を感染させた場合の感染態度に違いがあるか否かを検討した
〈方法〉
24穴プレートに細胞をまき、HSV-PHをMOI=10^<・2>〜10^<・6>で感染させた。感染後、24時間おきに96時間後まで上清を採取し、Vero細胞を用いて力値を測定した。
〈結果と考察〉
1.各細胞株においては48時間以後に採取した上清中にHSVの感染が認められ、48ないし72時間でピークになった。感染後、タンパク合成開始までの時間の反映と思われる。96時間後には感染細胞の剥離による細胞数減少により力値は低下するものと思われた。
2.MOIが高いほど力値は高かった。また、細胞系を問わずMOI=10^<・6>では零であり、細胞の起源を問わず、非常に低い感染効率では形態変化、ウイルスの遊離を伴わない感染を起こす事が示唆された。
3.細胞株間で比較すると、同じ感染効率では神経細胞ではケラチノサイト系細胞(SV-HK細胞、HSC-1細胞)に比べて上清の力値は常に高かった。未分化細胞であるNT-2細胞では神経細胞より上清の力値は低く、SV-HK細胞とHSC-1細胞のほぼ中間の値を示した。回収した上清は細胞外に排出されたウイルス量の反映でありケラチノサイト系細胞はMOI=10^<・5>以上の感染効率では細胞内でのウイルスの増殖が抑制され、なおかつ、潜伏感染を成立させる事なく死に至る事が示唆される。
4.以上より初感染、あるいは潜伏感染中の神経節での活性化で大量のウイルスが皮膚に現れると、急性感染を生じ、感染細胞は短期間に細胞死〜排除の過程を取り、感染は短期間に終熄するが、皮膚に現れたウイルスがごく少量であると、感染細胞は数週間は生存し続ける可能性があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Noriko Yokosawa: "Suppressed Induction of 2-5AS in Cells with HTLV-1 Is Not Assoclated with the Flnctuation of IFN-Receptor,IN F- RegulatoryFactors(IRF-1 and IRF-2)or STAT-1λ" Micnobiol.Immunol.41(1). 63-66 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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