研究課題/領域番号 |
07670984
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 正光 東京大学, 医学部(医), 助手 (80176362)
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研究分担者 |
渡辺 徳子 東京水産大学, 化学科, 教授 (40092382)
平野 和也 東京大学, 医学部(医), 助手 (80251221)
酒井 一夫 東京大学, 医学部(医), 講師 (40153837)
佐々木 康人 東京大学, 医学部(医), 教授 (80081694)
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部(医), 教授 (10010050)
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キーワード | 血管新生 / 放射線抵抗性腫瘍 / VEGF / NMRスペクトロスコピー |
研究概要 |
平成7年度は特に照射後の再発腫瘍の放射線抵抗性の要因として重要とされる血流・oxygenation等につきマウス再発腫瘍モデルでの生理因子を測定し、照射が組織へ与える影響について調べた。foot padに植えたFSAIIにつきTBE(Tumor Bed Effect)群(16Gy前照射)にてControl群に比し軽度のGrowth delayを認めた。Deuteriumによる腫瘍血流測定では非照射系の腫瘍血流量は約42ml/min/100gであったが、TBE群での腫瘍血流の測定では約30ml/min/100gで100mm^3以上の腫瘍にて特に血流の低下が顕著であった。同じく腫瘍酸素分圧を測定しつつあり、予備実験においてTBE群ではほぼ10mmHg以下の値を示し血流との一致を見ている。 一方血管新生assayではTBE群にて微小血管の誘導を測定する系を準備しつつある。またTumor Bed群での血流・酸素分圧の低下の所見は、従来の代謝や血管新生とあわせこれらが放射線抵抗性の一因をなし腫瘍再発制御を考えるうえで重要と思われ次年度に向けて準備を進めている。ノーザンブロット法による腫瘍VEGF(血管内皮細胞増殖因子)mRNA遺伝子の発現の検討については、settingが遅れているが早急にとりかかり増殖系腫瘍及びTBE群とVEGFの発現程度の関係を調べ、またモノクローナル抗体を用いた免疫組織化学的解析(VEGF,FactorVIII Staining,CD31 Staining)も併せ行い生理因子相互の関係を明らかにしたい。
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