研究課題/領域番号 |
07670991
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松村 要 三重大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70126994)
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研究分担者 |
外山 宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90247643)
竹田 寛 三重大学, 医学部, 助教授 (70106988)
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キーワード | ドーパミンD_2受容体 / ベンゾジアゼピン受容体 / 受容体定量 / 平衡法 |
研究概要 |
SPECTを用いたヒト脳ドーパミンD2受容体の定量方法開発のため^<125>I-IBZMのラット脳内動態を検討した。IBZMは投与後60分にてピークとなり、ゆるやかに減少するため、さらに持続投与することにより、平衡法による受容体の定量が可能であることが明らかとなった。さらに、ベンゾジアゼピン受容体の定量法開発のための基礎的検討として^<125>I-Iomazenilのラット脳内動態を検討した。ラットに^<125>I-Iomazenilを静注後、5、10、20、30、60、120分にて脳を摘出し、各部位の集積率(% dose/g)を求めた。各時間にて^<125>I-Imazenilとflumazenil(1mg/kg)の同時投与により結合阻害試験を行った。各部位にて平均集積率は10分でピークとなった後、減少し、120分にて大脳皮質に高集積、小脳に中等度集積、線条体と橋の集積は低値を示し、ヒトにて報告されている脳内分布と同様であった。結合阻害試験により、大脳皮質の集積は5分にて17%に低下し、本剤の特異的結合が投与早期より高値であることが示されたが、これも10分にてピークとなった後、速やかに減少した。一方、線条体、橋においても80%以上の結合阻害が見られ、高い特異的結合の存在を示した。平衡法にて受容体の定量を行うには特異的結合の変動が小さいこと、非特異的結合の参照部位が得られることであるが、^<123>I-Iomazenil SPECTにより平衡法を用いてベンゾジアゼピン受容体の定量を行うにはその両者についての検討が必要であると考えられた。今後、脳虚血モデルを作成し、その脳内での受容体の変動を検討する計画である。
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