研究課題/領域番号 |
07671005
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
廣川 裕 広島大学, 医学部, 助教授 (40116653)
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研究分担者 |
赤木 由紀夫 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40222509)
田中 信治 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00260670)
平井 敏弘 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (60165149)
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キーワード | 食道癌 / 表在癌 / イリジウム-192 / 高線量率小線源治療 / 放射線治療 / 腔内照射 / 最適化 |
研究概要 |
1.ファントムを用いた実験的研究 (1)物理的パラメータと線量との関係 Ir-192RALSを用いた高線量率食道腔内照射において、線源強度・アプリケータ外径・線源停留間隔・線源移動距離などの物理的パラメータが、食道粘膜面線量と粘膜下5mmの基準面線量とに与える効果をファントムを用いて実験的に検討した。 (2)最適化計算の効果に関する研究 Ir-192RALSの治療計画コンピュータ装置を用いて、線源停留時間を一定にした場合(non-optimize法)と、最適化計算(geometrical法、dose point法)を行って、粘膜下5mmの基準面線量を一定にした場合の、粘膜表面線量の増減を実験的に検討した。 その結果non-optimize法では、長軸線量分布の均等性は基準面・粘膜面とも不良であったが、最適化計算では、基準面の線量を均一化するための効果が高かった。しかしdose point法では、線源移動距離の両端近傍において発生する、粘膜面の過線量に留意する必要がある。geometrical法では、粘膜面の過線量はほとんど問題とならなかった。 2.臨床例を用いた内視鏡的効果判定に関する研究 食道表在癌と診断され、Ir-192RALSによる高線量率食道腔内照射の施工された症例で、治療終了後1〜4週における食道粘膜変化を内視鏡的に観察した。 この変化をスコア化し、線源強度・アプリケータ外径・線源停留間隔・線源移動距離などの物理的パラメータとの相関を統計学的に解析を試みた。
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