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1995 年度 実績報告書

フローファントムによるドプラの血流波形の解析および血流量測定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671010
研究種目

一般研究(C)

研究機関高知医科大学

研究代表者

久 直史  高知医科大学, 医学部, 助教授 (30129621)

キーワードドプラ法 / 血流波形 / 血流量 / フローファントム
研究概要

平成7年度科学研究費補助金実績報告書
1,2,4mmと種々のサイズのシリコンゴムチューブに分岐や狭窄,シャント等を作成しCobe stockert社製拍動流人工循環ポンプで疑似血液を流し,水槽中で超音波ドプラ装置によって測定を行なうファントムモデルを製作し,種々の異常血流動態におけるドプラ信号波形の変化〜門脈に相当する定常流が併走するファントムモデルにより肝腫瘍において認められる動脈門脈シャント等についての実験的検討を行った。その結果,高速血流信号は狭窄あるいはシャントいずれにおいても認められるが,シャントではPulsatility Indexが低下するのに対して,狭窄では変化が見られないこと,末梢抵抗・圧の変化により狭窄あるいはシャント部の最高流速やPulsatility Indexは変化するといった所見が得られ,日常臨床において肝腫瘍症例等で検出される血流信号の解析に対する裏付けが得られた。
血流量測定に関しては,7,8,9mmのシリコンチューブを用いて同様の拍動流ポンプにより水槽中での超音波ドプラ装置による計測とチューブ出口でのフリーフローの実測値とを比較検討した。また,計測部に狭窄部を作成することによって流速波形,周波数スペクトルの異なった血流での検討を行った。ドプラ装置による計測値はいずれの場合も実測値に比べ大きく何らかの係数による補正が必要と考えられた。これはドプラ法による平均流速値が実際よりも大きいことが主な原因であるが,層流波形に比べ周波数スペクトルが広くなるほどその差が増大することが確認され周波数スペクトルを考慮に入れた補正を行うことが必要であることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤原良将.久 直史: "フローファントムを用いた血流パターンの評価-シャント及び狭窄の影響-" Jap.J.Med.Ultrasonics. 22. 169-179 (1995)

  • [文献書誌] 佐藤幸治.久 直史: "Duplex scanによる非侵襲的血流量測定の問題点" 脈管学. 36. 53-58 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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