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1996 年度 研究成果報告書概要

^<99m>Tc-GSA肝シンチグラフィの慢性肝炎における臨床的有用性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671016
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関熊本大学

研究代表者

冨口 静二  熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (20172182)

研究分担者 土亀 直俊  熊本大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70109651)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード^<99m>Tc-GSA / 慢性肝炎 / インターフェロン / TIPS
研究概要

Tc-99m GSA肝シンチグラフィがインターフェロン治療効果判定に有用であるか調べるために、インターフェロン治療前のC型慢性活動性肝炎患者50例に対しTc-99m GSA肝シンチグラフィを施行した。
Tc-99m GSA 185 MBqを急速静注し、5分後および15分後の前面像を測定し視覚的評価に用いた。視覚的評価は心臓内のRI poolの程度により3段階(Gradel 1〜3)に分類した。定量的指標としてはHH15、LHL15を用いた。全例に超音波下または復腔鏡下にbiopsyを施行しその組織像はHAI scoreを用いて評価した。臨床的治療効果判定にはHCV-RNA testを行い、治療有効郡と無効郡とに分類した。
視覚的評価ではHAI scoreのうちNecrosis scoreとFibrosis scoreで有為な差を認めた。また5分後の像でGrade 3以上を示したものはインターフェロン治療に全例無効であった。定量的指標ではFibrosis scoreで有為な差を認めた。同時に行ったICGR 15は組織像と有為な相関を認めなかった。以上より、インターフェロン治療適応となるような軽度の慢性肝炎においてTc-99m GSA肝シンチフグラフィは有用であると思われた、今回は治療前後のTc-99m GSAの肝への集積を検討したが集積に変化を認める例は少なく効果判定における有用性は明かではなかった。効果判定に用いた症例が少なかったためこの点については今後の検討が必要と思われた。
Tc-99m GSA肝シンチグラフィの臨床応用としてtransjugular intrahepatic portosystemic shunt(TIPS)を施行した6例に於いて術前後にTc-99m GSA肝シンチグラフィを施行した。Patlak Plotを使用したuptake constant(KU)を計算することにより肝予備能の程度を評価するだけでなくshunt血流の影響を予測することが可能であった。

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公開日: 1999-03-09  

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