研究課題/領域番号 |
07671021
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
平木 嘉幸 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (90264423)
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研究分担者 |
河野 一典 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (50108750)
竹下 強志 鹿児島大学, 医学部, 助手 (30274830)
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キーワード | 頭頸部腫瘍 / RF誘電加温 / SAR分布 / アプリケータ / 遮蔽板 / Overlay Bolus |
研究概要 |
【目的】RF容量結合型加温方式では、体表面においてアプリケータの電極端や密着不良によるホットスポットが生じやすい。頭頚部領域は解剖学的に複雑な構造の為、選択的に標的領域だけを充分に加温をするのが難しい。そこで、われわれは、1.ファントム表面の高SAR領域を遮蔽することにより選択的深部加温を試み、温度分布を計測した。2.アプリケータが複雑な構造の頚部に密着するようなOverlay Bolusを試作しファントム表面及び、内部の温度分布を計測した。【検討事項】1.遮蔽板の材質、形状を変えてRF波遮蔽効果をSARで比較した。2.Overlay Bolusの形状によるSARの変化を比較した。3.1、2の加温特性をサーモグラフィー装置により検証した。【結果】1.電極端を遮蔽することによりファントム表面の高SAR領域が減少するが、有効な電極径も減少し、その分だけ深部加温が困難となり、深部加温の為には使用するアプリケータの径を大きくする必要がある。2.遮蔽板の材質としては導電率が筋肉等価食塩水より高い金属板と、低いゴム板とで比較したが、金属板では、横先端近傍及び、深部ではホットスポットが解消できるが、金属板自体の加熱が問題となる。一方ゴム板では、深部ではホットスポットが解消できるが、横先端近傍にホットスポットが出現した。3.Overlay Bolusを使用すると、ホットスポットは減少したが、Bolusの分だけ電極間の距離が大きくなるため、使用するアプリケータの径を大きくする必要がある。また、Bolusによるエネルギー損の分、高出力が必要であった。
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