研究概要 |
1.明らかになった点 A.MR撮像時の脳波採取に関する技術開発 MR撮像時に脳波をとる為に、必要な条件として1)電極は銀電極が必要なこと,2)導線としては通常の導線は使用できず、カーボンファイバーを用いた導線が必要なことが明らかになった。 B.使用核種の選択 1-123IMPとTc-99mECDを比較した。この結果1)正常血流の範囲では1-123IMPとTc-99mECDとの間に大きな差はないこと、2)血中半減期、エネルギー、および反復使用の可能性からTc-99mECDの方が今回のテーマにあった核種であることを明らかにした。このことは日本核医学会総会にて発表した。 C.ソフトウエアーの開発 選択したある特殊な領域を一点を決定するだけで、3次元的にその範囲を指定できるソフトウエアーを開発した。この副産物としてMR angiographyに応用するを試み成功した。この成果は日本磁気共鳴学会総会、および神経放射線研究会にて発表した。 D.精度管理の問題 SPECT画像の精度問題について検討した。この結果現在の吸収補正法は、特に頭頂部で問題があることがわかった。このための補正プログラムは現在開発中である。 E.画像モダリティー間のネットワークの開発 CT,MRI,SPECTの各画像をワークステーション、およびパーソナルコンピューターと接続し、解析するシステムを構築した。 2.今後の問題点 A.MR撮像時の脳波採取に関する技術開発 今後耐磁性をもったプレアンプの開発が必要である。 B.現在行っている正常人に対する検索を、精神神経患者に対して行う必要がある。 C.ソフトウエアー開発 各画像装置相互の位置決めに現在のシステムでは難点があり、位置決めprogramの開発が必要である。
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