研究概要 |
1.研究成果の公表 a.平成8年4月日本医学放射線学会総会において口演発表を行った。(4月・講演) b.別記論文にて成果を公表した。 2.実験の継続と考案 a.生残ったビ-グル犬について飼育と観察をつづけた。全てのステント留置部分は肉芽形成により、obstructされており、気管支内にmigrateしたstent内腔は、完全に閉塞し、その先はatelectasisに陥っていた。 b.前年度の実験結果と総合して考えると、ビ-グル犬の気管にZ-stent, Dacrom covered Z-stent, Polyurethane-Dacron covered Z-stent, Nitinol stent, Polyethylene mesh stentを留置した場合、3ヶ月までは内腔はpatentであるが、Bareの部分から、肉芽の生長が生じ、やがてすべてのtypeで大なり小なり肉芽が形成され、中には完全な閉塞にいたるものが出てくると言えた。また再抜去は肉芽の形成がすすむと同時に困難になると考えられた。 (付)3.翌年度と今後の展望 これらの結果を英文で公表し、国際的な検討をすすめたい。炎症抑制物質(ラニチジン)等で、肉芽の形成が低下するかどうか、なぜ人体でのデータと本実験のデータに差があるのか考察・検証する。
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