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1996 年度 実績報告書

肺塞栓症における、肺胞上皮障害と気道攣縮の病態生理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671028
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

森 豊  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30166376)

研究分担者 内山 眞幸  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20203557)
川上 憲司  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10056814)
キーワード肺塞栓症 / 肺胞上皮透過性 / 肺血流 / エアロソ-ル / 気道攣縮 / ラジオアイソトープ / 実験動物 / 血栓
研究概要

研究目的は、動物肺塞栓症モデルを用いて、肺胞上皮透過性の変化と気道攣縮と肺末梢循環動態を検討することである。Tc-99m-DTPAエアロソ-ル吸入法を用いて肺胞上皮透過性を観測し、肺胞壁の障害を評価する。研究には兎の自家血栓を用いた肺塞栓症モデルを使用した結果と、以前より行ってきた犬での肺塞栓症モデルを対比検討しておこなっている。家兎での実験モデルは、モデルとして扱いが難しく、現時点では、得られたデータ数は、解析に十分とは言えない状況である。モデルとして犬を用いた方が安定した結果が得られている。以前よりの犬でのデータと家兎でのデータを検討した結果は以下のごとくである。
1、自家血栓を用いた肺塞栓症モデルでは、いずれの実験モデルでも肺胞上皮透過性の亢進傾向を認める。
2、肺胞上皮透過性の亢進は塞栓が認められる部分とその近傍にも認められる。
3、2の結果は、肺塞栓症の病態が、塞栓のある局所のみの問題ではなく、肺全体の肺胞に作用するような重大な生体反応であることを示唆する重要な知見と考えられる。
4、肺胞上皮透過性の評価法に用いる、Tc-99m-DTPAエアロソ-ルの半減期の再現性、安定性を得るために、解析法について今後検討が必要と考えられる。
5、コンパートメント解析方法の検討をこれまでの犬でのデータを対象に行い、新たな解析法の開発を試みる。それにより新たな知見が得られる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Mori: "Tc-99m-DTPA aerosol deposition and dearance in experimental acute pulmonary embolism" The Journal of Nuclear Medicine. 34・5. 122 (1993)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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