研究課題/領域番号 |
07671042
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大森 哲郎 北海道大学, 医学部, 助教授 (00221135)
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研究分担者 |
小田垣 雄二 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (10221160)
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キーワード | Schizophrenia / Methamphetamine / Sensitization / Environment / Glutamate / GABA / Acetylcholine |
研究概要 |
覚醒剤をラットに反復投与すると、行動効果が次第に増強する。この行動感作という現象は、ヒトが覚醒剤を連用するうちに次第に幻覚妄想を発現する過程に対応し、その類似性から精神分裂病の再発準備性や難治化にも示唆を与える現象である。この現象の成立に関して行動薬理学的に検討した。 本年度は、GABA系の関与につき新知見を得た。 1)覚醒剤の急性行動効果を少量のclonazepam(GABA-benzodiazepine作動薬)は増強するが大量では減少させる。 2)覚醒剤を反復投与時にclonazepamを併用すると、移所運動や常同行動の感作の成立を阻害する。この抑制作用は、急性行動効果に影響を与えない中等量のclonazepam併用で認められる。この所見は行動感作の成立にGABA系が重要な関与していることを意味している。 以上の結果に加え、前年度までに明らかにしたアセチルコリン系やグルタミン酸系の関与を勘案すると、行動感作は、学習や記憶など他の神経可塑性変化と類似する面があることを示唆している。
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