研究課題/領域番号 |
07671049
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 正人 東京大学, 医学部(病), 助手 (20221533)
|
研究分担者 |
本多 真 東京大学, 医学部(病), 医員
金生 由紀子 東京大学, 医学部(病), 助手 (00233916)
|
キーワード | トレット症候群 / D_2受容体 / 遺伝子 / ドーパミン |
研究概要 |
本書類を作成している段階では、ヒト血液を用いてD_2受容体遺伝子の多型を決定するシステム確立の途上にある。具体的には、(1)患者より採取した血液からのDNA抽出(担当:金生)、(2)D_2受容体遺伝子多型部位の近辺の構造にもとづいたプライマーの決定・合成(担当:福田)、の2過程はすでに完了しており、現在は、(3)抽出したDNAからのPCRを用いたD_2受容体遺伝子の多型部分の増幅(担当:本多)、(4)増幅DNAにもとづく遺伝子多型の決定(担当:本多)、の2過程の条件設定を行なっている段階である。 研究の進行は、予定通りである。本研究においては、臨床場面で得られた血液検体からD_2受容体遺伝子の多型部分を決定する過程を、確実かつ簡便に行なう方法をいかに確立するかが最も重要であり、この点についての条件の詳細の決定を現在進めつつある。 平成8年度は平成7年度に確立したシステムにもとづいて、トレット症候群患者のD_2受容体多型を決定し、疾患・症状との関連を検討することを予定している。対象とする患者は、トレット症候群・チック症の専門外来への通院患者から選択し、同意を得たうえで血液を採取し、同時に各患者のチック症状・精神症状についての評価を行なう。可能な患者については、血液中のドーパミン代謝物であるホモバニリン酸濃度も同時に測定し、前シナプス細胞のドーパミン代謝活性の指標として合わせて検討する。
|